私の職業奉仕(指宿RC・伊東 信雄)

所属クラブ:

氏名:伊東 信雄

1「仕事(職業)の紹介について」

 鹿児島県立公園フラワーパークかごしまの植物管理の指導,新規導入植物の調査や導入後の管理方法の研究,園内の開花植物の情報発信等を行う。

また,エコロジカルな面から植物観察会や昆虫等の観察会などを主に子供達を相手に行っています。植物と昆虫や我々人間は切っても切れない関係に有ることを教える。

自然のなかでのびのびと遊ぶ機会の減った

子供達に自然の中で楽しむことを教える。       

特に春と秋に「渡り」を行うアサギマダラのマーキング会や観察を通じて,理科離れが懸念される子供達に科学するこころの面白さを教える。

2「この職業に就いた経緯」

大学卒業(理学部生物学科)後,故郷である宮崎で植物関係の仕事(洋ランの展示)に就いていたが,鹿児島県の農政部がフラワーパークを作っており鹿大の同級生が係をしており,農学的な観点でなく,理学的な人間が必要だということで私のところに話がきた。

3「RCに入会した経緯と動機について」

 フラワーパークに16年勤めた後,大隅広域公園に異動で単身赴任した。

 単身赴任で右も左もわからず,友人もいないため,何とか知り合いを作ろうとしていた時に肝属のロータリークラブの方と友人になり懇意にしてもらった。例会にも招待され,職場研修も公園を使って頂いた。

 大隅でもRCに入らないかと誘われていたのですが,公社の都市公園の所長がRCに入会するという前例がないため断念していました。

 その後指宿に戻って,会長,幹事,大重先生からお話を頂き,公社まで行って頂き入会することになりました。

 動機としては正直最初は自分が入っても良いような組織なんだろうかと考えたことも有りますが,自分自身が人が大好きだということもあり,いろんな人と知り合いになることは自分の勉強になると考えたからです。

4「ロータリアンとして職業奉仕にどのように取り組んでいるか」

 県立公園という施設の性質上,来園者に対する公正性が大切な点となります。

 お客様一人一人に分け隔て無く接することが第一ですが,不特定多数の方が見えるわけで正直全員がそうできているかというと難しい面があります。お客様の最前線というと受付ですが,何かあったら直ぐ連絡をもらい,私なりが対応するようにしています。

 それとお客様は花を見に来て草を見に来ているわけではないので園地管理をしっかりとしなければなりません。お客様に出来るだけ気持ち良く帰って頂くことが大事で,これはパークに帰ってきてからだいぶ良くなったと思っています。

5「将来の展望について」

 予算が減るなかにあって,収入を増やさなければならないわけです。収入増,即ち入園者を増やす努力=適切な園地管理の継続となります。

 また,ここにしかない花,数年に1回しか咲かない花等,話題性のある植物の収集と適切な栽培をすることも大事だと考えています

6「失敗談,成功談。そこから学んだもの」

失敗談としては,相手は植物ですのでなかなかしゃべってはくれませんので,不適切な管理(原産地が熱帯といわれて管理して変だなと思って,よくよく調べたら熱帯高地だったとか,リン酸欠乏地の植物で肥料に苦労したとかがあります。

失敗した経験からは良く調べること,日々の観察を怠らないことが有ります。

成功談としては,ショクダイオオコンニャクを3回咲かせて,夜間開園を行い,夏の入園者数が少ない時期に10日で前年度対比1万5000人の増加を記録したことです。

これは当公園にしかない花ということで話題性が有ったものです。