私の職業奉仕(出水RC・前田 保之)

所属クラブ:

氏名:前田 保之

私の会社は、土木と建築の総合建設業です。最近、自然災害が頻繁に起きており、その及ぼす影響が以前と比べると被害も甚大になり、かつ何時、何処で発生するかわからなくなってきています。これからは、各人がそのことを認識して準備と行動をしなければなりません。そのような、自然災害が発生した場合は、個人の力ではどうしようもできない場合が、多々あります。

 インフラや人命・財産の確保及び安全の確保等が急務になって、早急な復旧 への対応が望まれます。そんな時、インフラ等の整備につきましては、率先して対応することが重要な課題になりますし、私達建設業者は自前の持合わせた建設機械や労務や車輛等を提供して事態にあたり、地域の安全確保と復旧に 貢献していかなければならないと思っています。そして常日頃から、そのような事態に備えた準備と体制作りが、重要な課題であると皆が認識して、取り組んでいかなければなりません。

 自然災害は、人間が生きていくうえで重要な三大要素の衣・食・住の中で 」の部分にも、大きな影響を及ぼします。台風は地球温暖化で異常気象の影響もあり、巨大化しつつあり、通るルートも複雑化しています。

 台風の被害が甚大になると、家屋が受けた被害の復旧が急務で一番重要になります。屋根瓦・窓ガラス・テラス等早急に対応すべきところです。そのような事態では、近隣周辺どこも同じなので中々資材や労力の手配等が厳しい現状だと思います。そのような場合特に建設業に携わる私達は、人々の安全な生活の確保のために、いち早く応急処置や復旧に貢献するべきと思っています。

それと、地震はこれまでにない、想定していなかった規模で発生しました。

これから先も、想定外という言葉が使われるかもしれないと思います。

私は、「 家族が 健康で快適に安心して笑顔の出る暮らし 」を基本として家創りを進めていこうと考えています。

快適な環境の為には、構造体がきちんとしていなければなりません。

構造体は、主に基礎・構造部材・補強金物等が有ります。家を支えているのは地盤と基礎です。地盤の強度の確認が家創りの最初の重要なポイントになります。敷地内を家の大きさに合わせて数か所地盤調査をしなければなりません。

 これは、現在は法的に義務付されています。

 検査の結果がもし強度不足が判明したら、地盤改良や地盤補強という対策が必要となります。

 耐震構造には耐震設計や耐震金物それと制震工法等が有ります。地震で人命が奪われるのは、木造の倒壊によるのが約9割を占めているといわれています。

その倒壊の原因は部材の劣化で、シロアリの被害や腐食です。その為にまずはその構造部材を見直して、シロアリの喰わない、腐食しない材料を選ぶ事が重要になります。

 古い建物は、耐震構造にはなっていないことが多くありますので、耐震診断をして構造体の耐震補強をするのが必要だと思います。それから構造体すなわち耐震補強と同時に木材の選定と確認も重要なポイントになります。

耐震診断は、現在住まわれている住宅を専門家に観て診断してもらい、不良の部分が有れば耐震補強工事をすることになります。耐震診断の作業も耐震補強工事も費用が発生しますので、一部公的な助成金の制度がありますので、それらを利用して、先ずはご自分の住宅を診断して耐震化に努めていただきたいと思います。耐震化と同時に、日常使用する家具・備品等の固定化も重要になります。

建築の法律もその時代の状況を見極めながら、改正されていきます。

 これからも、建築を職業とするものとして、建物に生活する人々の人命と幸せと財産の保全を担っているという、責任と誇りを以て地域社会の為になれるように、この建築という職業を通じて貢献していきたいと考えています。