私の職業奉仕(出水RC・上屋 泰弘)
2018年01月11日 16時16分更新
所属クラブ:出水ロータリークラブ
氏名:上屋 泰弘
私の職業は司法書士です。平成6年3月に地元出水市で開業しまして、今年で24年目になります。
司法書士の業務は司法書士法、司法書士法施行規則に謳ってあり、不動産・商業登記、供託、訴訟等に関する手続の相談を受け代理人として、書類作成者として、依頼人の権利の保護に寄与することです。
日常おこなっている仕事は、依頼者の相談を受けて、不動産登記に係わることとして登記名義人の相続、生前贈与、売買等所有権登記名義の変更、新築建物の保存登記、金融機関等融資に伴う担保権の設定、変更、末消登記手続です。現実には不動産取引の殆どの最終決済(取引)を司法書士の職責を担保として行っています。例えば、売主への代金支払、売主の債権者への弁済(担保抹消)、買主への名義変更(所有権移転)、買主の債権者への担保設定等の手続が同時に行われて、一連の経済行為の信用(安心安全)に寄与しています。
会社等法人関連として設立、増資、登記事項の変更(役員・事業目的等)、解散等の登記手続を通して会社等法人登記手続のサポートをしています。供託手続きの多くが家賃交渉がうまくいかないとき、遅滞を防ぐために行う弁済供託手続等です。当事者間の話し合いがうまくいかなくなって行う訴訟等裁判所での手続きとして、簡易裁判所での訴訟等手続の代理人、地方裁判所での本人支援、家庭裁判所での家事調停、審判申立等です。
また、司法書士による成年後見制度をサポートするために設けられた、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートでの業務としておこなう家庭裁判所依頼による後見業務等をおこなっています。
その時の時代背景により、おこなう業務も変遷し、登記手続業務を基本として、数年前までは債務整理破産等手続による多重債務者の救済を多としましたが、今後は、高齢者、障害等福祉社会の本人擁護のための財産管理、その承継、任意後見、後見業務がその多くを占めていくものと感じるところです。
公益的なものとして、県司法書士会の行う高校生法律教室の講師、実務研修会の講師、社会福祉協議会の法律相談、市からの依頼による各種委員会等へ参加をしています。
依頼者相談者の多くは、ごく普通の一般の市民であります。これからも、司法書士業という専門職能をとおして、思いやりの心をもって依頼者に接することが職業奉仕の精神の中の一つと受け止めて、この仕事を頑張っていきたいと思います。