2009-2010年度RIテーマ(RI会長:ジョン・ ケニー)
「ロータリーの未来はあなたの手の中に」をかかげ、新しい年度か始まります。2009年国際協議会において、ジョン・ ケニー会長は、「私たちはロータリーの将来を決める責任があります」として、2009-10年度テーマ「ロータリーの未来はあなたの手の中に」を発表しました。
私は、2008年RI国際大会(ロスアンゼルス)で、元RI会長C.L.ダクターマンの講演「世界規模の奉仕へ、ロータリー変革のとき」の中で、The world needs Rotary.の言葉を聞いて、世界の救世主と化しつつあるロータリーのイメージを抱いていました。
今回の2009年国際協議会に参加した限りでは、RIに、仮りに無原則な会員増強、財団寄付重視の傾向があったとしたら、反省の潮流が出て来たかなあと感じました。会員増強では質が強調されていましたし、ロータリーの本質は親睦と職業奉仕だと力説されていました。ビル・ゲイツ本人の講演や2億5500万ドルのサプライズが話題を呼びましたが、ジョン・ケニー会長の「ロータリーの未来はエバンストンのRl本部で形づくられるものではなく、個々のロータリークラブによって形成されるのです。」「ロータリーをロータリアンに返したい。」の言葉も刺激的でした。(2009年国際協議会講演集、ロータリーの友3月号)。
一方、ガバナーノミニーに指名されて以来、地区の状況についてみますと、ロータリーの奉仕が拡大されるにつれて、専門的な対応を必要とする分野が増え、各分野に細分化された地区の委員会が運営されている実情に突き当りました。地区で最も活発な活動の行われている新世代部門においてさえ、各委員会間の連絡、協調は不十分です。また、余人に代えがたい委員長一人に支えられている委員会も数多くあります。まったく会員のあづかり知らないところで進行しているプロジェクトもあります。
ロータリー100年来の危機的状況を乗り切り、明るい未来を切り開いて行くには、もっと情報を共有し、共通の認識を持って活動せねばなりません。危機感を共有して、地区とクラブの活性化を図らねばなりません。ロータリーの原点に立ち返っての地区やクラブの活動の見直しが必要です。
「ロータリーが繁栄するか衰退するかはすべて皆さん次第です」と「ロータリーの未来はあなたの手の中に」を訴えるジョン・ケニー会長の呼びかけに応じましょう。「ロータリーの未来はわたしの手の中に」の自覚をもって皆さんと一緒に楽しく地区の未来を築きたいと念じています。 (09.5.15)