RI会長メッセージ

2014-2015年度

「ロータリーに輝きを」

14-15rotary

ロータリーは、誰にでも何かをもたらしてくれます。ロータリアンは、1世紀以上にわたり、奉仕することを目的として、世界中の地域社会で集ってきました。 創立以来、大勢のロータリアンが、ローターアクト、インターアクト、ロータリー地域社会共同隊、青少年交換や、その他多くのプログラムへの参加を通じて、 ロータリーの奉仕の喜びを発見してきました。 私たちは皆、ロータリーファミリーの一員であり、ロータリーの奉仕の経験から多くを得ています。ロータリーを通じて私たちは、友情を育み、地元に 貢献し、また、より良く、より安全で健康な世界を実現するために力を尽くしてきました。そして、真に国際的なボランティアのネットワークを形づくっただけ でなく、人々が互いの違いを乗り越えて手をつなげば、驚くべきことが達成できることを、実証してきました。 ロータリアンが大切にしてきた考え方や価値観の多くは、ロータリーに限られたものではありません。私自身がロータリーに深く共鳴するのも、ロータリーの価値観に、奉仕や責任の重視、家族や他者の尊重といった中華的価値観と重なるところがあるからだと思います。 ですからロータリーの奉仕において、私はよく孔子の教えを指針とします。孔子は、私にとって「元祖ロータリアン」だと言ってもいいかもしれません。ポール・ハリスが誕生する2,000年以上前、孔子はこう述べています:

 まず自分の行いを正しくし、次に家庭を整え、  次に国家を治めてこそ、天下が平和となる。

ロータリアンは、超我の奉仕の理念によって自らを律しますが、奉仕において高い目標を掲げるためには、ロータリー自体に対する手入れを怠らず、ロータリーファミリーを拡大していくことが必要です。 2014-15年度には、ロータリーの奉仕を人びとと分かちあい、クラブをより強力なものとし、地域社会でロータリーの存在感を高めることで、「ロータリーに輝きを」もたらしていただけるようお願いいたします。 本ロータリー年度、新会員を引き付けるとともに、現会員を維持し、会員数130万人という目標を達成することによって、ロータリーを輝かせてくだ さい。そのためには、新しいアプローチとアイデアをもって会員増強に取り組まなければなりません。例えば、地元で「ロータリーデー」を開催してロータリー を知ってもらいましょう。ロータリーはそれ自体がファミリーであり、家族のためのものですから、配偶者をはじめご家族に入会を検討するよう勧めるととも に、青少年交換の元参加者や財団学友にも声をかけましょう。クラブの現状を直視して、新会員の入会理由と、既存会員の退会理由を検討しましょう。そして、 多忙な職業人やまだ幼い子供がいる人たちにとって、ロータリーを魅力的で興味をそそるものにするために何をできるか考えてみましょう。 さらには、ポリオを撲滅して「ロータリーに輝きを」もたらし、歴史に1ページを刻みましょう。ロータリアンのこれまでの勢いをもってすれば、今後 数年以内にポリオを世界からなくすことは、明らかに可能です。ポリオ撲滅を実現することの重要性を、今こそ、ご友人、同僚、地元の議員や政府関係者に伝え てください。ポリオプラス基金に寄付し、ほかの方々にもそれを勧めてください。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団からの新しいチャレンジに応えること で、ロータリアンの資金を3倍生かすことができます。この史上最大の、公共・民間のパートナーシップに、ぜひともご参加いただき、ポリオない世界が実現し た際には、世界中の人たちと誇りと喜びを分かち合いましょう。 2014-15年度、34,000を超える地域社会で、クラブを強化し、「ロータリーに輝きを」もたらせば、ロータリーの奉仕で世界に輝きをもたらすことができるでしょう。

■RI会長のよこがお ゲイリーC. K. ホァン(台湾台北) 国際ロータリー会長(2014-15年度) ロータリー財団管理委員(2004-06 年度) 国際ロータリー副会長(2001-02年度) 国際ロータリー理事(2000-01年度)

ゲイリーC.K.ホァン氏は、中国の南部に生まれ、台湾で育ち、米国のイースタン・ミシガン大学を卒業した後、ニューヨーク州の保険大学でMBA 取得されました。ホァン氏は、マラヤ華僑保険会社の社長を務めた後、現在は新光セキュリティー会社の名誉会長となっておられます。

台湾非営利連盟から台湾市民奉仕賞、台湾内務省より卓越した社会奉仕貢献賞を受賞され、2001年のロータリーの国際大会では、米国テキサス州サンアントニオ市から「名誉市長」と言う称号を贈られました。

1976年以来のロータリアンであるホァン氏は、台北ロータリークラブの会員で、地区ガバナー、RIの理事、副会長、財団管理委員、ならびにその他数多くの委員会やタスクフォースの委員ならびに委員長を歴任されました。

氏は、アジアにおけるロータリーの会員増強に多大な貢献をされたほか、ロータリーの100周年記念には、ロータリー財団管理委員として、台湾に 100名の新しいメジャードナーを誕生させる目標を立てました。その結果、2005年には106名、2006年には103名のメジャードナーが生まれ、当 時の年次プログラム基金に200万米ドルを超える寄付を集めたことに成功しました。

ビジネスとロータリーでの経験をつづった著書『Finding Solutions, Not Excuses』を出版し、RI超我の奉仕賞、会長賞、ロータリー財団功労表彰状と特別功労賞を受賞されたホァン氏は、コリーナ夫人との間に、息子さんが 1人、娘さんが2人おられ、全員がロータリー財団のメジャードナーです。