私の職業奉仕(きもつきRC・上原 樹縁)

所属クラブ:

氏名:上原 樹縁

私は,1964年生まれ,東京オリンピックの年になります。お陰様で今年53歳を迎えます。かばん屋と新聞販売店を営む家庭に長男として生を受けました。1巡目(12歳)前後までは義務教育の中,習字・剣道・バレー・陸上,そして新聞配達などをこなす勤労少年でした。まだまだ職業奉仕の概念などありません。2巡目くらいでは,親元を離れ高校・大学とだいぶ気楽な,そしてバイトに明け暮れた勤労青年でした。思い出を探ると長くも感じますが,学生時代(恋愛その他)やその延長線上での高度経済成長期にも重なり,とにかく,あっという間でした。2巡目後半3巡目では,昭和63年(辰年)に社会人デビューを「幼稚園」で果たし,とにかくがむしゃらに頑張っていた気がします。目の前のことに必死になりながらも,先を見通そうという思いが強く,空回りも多いでした。このころから職業奉仕の意識が芽生えだした気がします。30歳を前にして結婚。結婚ができたのも,これまで出会った方々や周りの方々のお力の賜物と感謝しています。結婚式では,出迎えの段階でボロボロ泣いている私ども新郎新婦がいました。感激でした。それから3人の子どもにも恵まれ(現在,大4長女・大1長男・中3次女),おかげさまでスクスクと育ってくれています。

4巡目は,親父が病で倒れ「保育園」も管理運営することとなり,早15年目が経ちます。「幼稚園」で29年目です。まさしく勤労壮年です。今現在があるのも,ロータリークラブを始めとする様々な会合等で勉強や経験をさせていただいたこと,多くの方々との出会いとご指導があったからだと痛感しています。もちろん,両親や家族の絆があったことは言うまでもありません。また,スタッフにも本当に恵まれています。感謝です。

私は現在,学校法人と社会福祉法人それぞれの幼保連携型認定こども園を2園経営させていただいております。ご承知の通り,平成27年4月よりスタートした『子ども・子育て支援新制度』に伴い,幼稚園や保育園を「こども園」に移行したわけです。

私は思います。「新制度における4つの選択肢のどの選択肢への変化も,前向きであってこそ成立する。変化を後追いしないことが肝要である。そして,この業界を積極的にリードしていく気構えがこれまで以上に必要である。」と。

これらのことは,今日までを築きあげてこられた諸先輩方が,全身全霊で教え・伝えてこられたことです。私たちは,これまで大切にしてきた理念(ビジョン)や建学の精神を,これまで以上に大切にしていくことが求められていると考えます。地域に根差した「地域一番園」を目指して,これまで以上に業界が相互に努力し続けていくことが大切です。

「言うは易く行うは難し」ですが,みんなで力を合わせ,『燃える情熱を 子どもたちの夢に!』という熱い思いを寄せ合い,ともに育ちあいながら,有言実行していきたいです。

当法人の経営理念は,『私たちは,多様化する子育て環境や幼児教育・保育へ柔軟に効率よく対応し,人としての心を大切にしながら,子ども一人ひとりの最善・最高の環境を創造し,特色と存在感があり,人の温もり(体温)を感じられるこども園(幼稚園・保育園)となり,地域社会に貢献できるよう鋭意努力を続けて参ります」です。

「すべての事柄を善意で受けとめ,感謝で返す」という生き方を,自分の人生として,しっかりと丁寧に取り組んでいきたいです。地域社会や職場,そして職業を通して,人材育成の恩返し・恩送りを果たしていきたいです。業界はもとより,地域社会の次世代育成に,今後も自分なりの役割を果たしていきたいと考えます。職業奉仕にとどまらず・・・。

『全ては子どもたちの「今の幸せ」のため! そして「未来の幸せ」のため!』と,これからも胸を張っていけるよう,全員プレー・全力プレーに努めます。