私の職業奉仕(日南中央RC・米衛 和幸)

所属クラブ:

氏名:米衛 和幸

 職業奉仕についてとのことで書こうと思いますが、普段の生活や仕事においてそんなにロータリーのことや職業奉仕を意識しているわけではありません。こんなことを書くとロータリアンとして失格かもしれませんが、後になって考えるとこれはロータリーの職業奉仕や四つのテスト、理念に通じているのかなと思うことはありました。ロータリー歴十年になりますが未だにロータリーのことはよく分かっていません。仕事のこともヴィジョンや理念を語れと言われても正直困ってしまいます。ただいつも心に留めていることは、お客さんの身になって考える、従業員の身になって考えると言うことです。もちろん最初からそんなことを思っていたわけではありません。最初は仕事だから仕事をしていました。給料を得て生活のためです。生きるためです。しばらくすると、なんのために白蟻や害虫を駆除したりフロアやガラスを清掃しているのだろうと考えるようになりました。虫だって生きているのにお金をもらうためとはいえ駆除しているのです。そこで白蟻や害虫の種類や生態を勉強し人間に害を及ぼす最低限の駆除や、環境のことも考え最低限の薬剤の使用をするようになりました。清掃も建築資材を痛めず長く建物が持つよう、人間の健康に害を及ぼさない為の作業をしようと考えるようになりました。また、お客さんの中には値引きを交渉してくる人も多いです。その場でいいですよと言えば仕事をさせてもらえるのですが、昨日のお客さんとは違う単価になります。悩みどころです。しかし、ここで値引きをしてこの仕事をしても昨日のお客さんに会わせる顔がありません。人の口に戸は立てられませんので、今回だけですよと値引きをしても、必ず人は喋ります。それで、失敗したこともあります。ですからなぜこの単価なのかをそのお客さんに丁寧に説明し金額じゃなく内容で説得をします。するとほとんどの人が理解してくれます。みんなに公平かというところです。他社の安い見積を見せられて値引きしてもそのお客さんはまた安い会社があったらそっちに転んでしまうでしょう。その一人のために大勢の顧客の信頼を失ってしまうわけにはいけません。お客さんも笑顔に私も笑顔で仕事を終えれば信頼関係ができ長いお付き合いが出来ます。また、お客さんは近所や知り合いに宣伝してくれますので紹介で仕事をさせてもらえることも多いです。本当にありがたいです。お客さんの身になって家の掃除やゴミ捨てなどちょっとしたことならするようになりました。法外な料金を取ったり手抜き工事をする会社は、そのときはよくても長く続かないんじゃないかなと思っています。ロータリーの職業奉仕に少しは通じるところがあるかもしれません。お客さんからもありがとうと言われ双方が感謝の気持ちが持てるこれが職業奉仕の結果ではないでしょうか。また、従業員もいろいろな性格がおります。ロータリークラブでも、多様性という言葉がありますが、会社の中もでもダイバーシティなのです。注意するばかりでもなく、良いところをなるべく見つけ褒めること。これがなかなか難しいです。仕事というのはいかに効率よくするかですので、言う内容、タイミングを気をつけるようにしています。そういうこともロータリークラブで学んだことが活かされるところです。

弊社は創業三十年を迎えました。ロータリークラブで学んだことを少しずつ実践をしていれば四十年、五十年と続いていけるのではないかと思います。ロータリークラブ、ロータリアン、家族、従業員、地域の皆様に感謝です。そして、この気持ちをこれからも忘れずに持ち続けようと思います。