私の職業奉仕(佐土原RC・籾田 直樹)

所属クラブ:

氏名:籾田 直樹

私は、フェニックスリゾート株式会社に1993年に入社し、現在25年目に入りこれまで多くの部署で仕事をしてきました。現在のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートには2014年に異動し、ホテルの全レストランを管掌する業務を行っております。

私がこの仕事に就いた経緯は、大学時代に県外から宮崎を見たときに、宮崎には大自然、美味しい食などたくさんの魅力があるのに、それが県外に発信されていない、届いていないということを実感し、全国に、全世界に、その魅力を発信できる仕事は無いだろうかと考えていたところ『世界最大級のウォーターパーク:オーシャンドームを核とした一大リゾートが出来る』ということを知りこの会社へ応募し入社しました。

 

私がロータリーに入会させていただいた経緯は、元々会社から選出された者が入会しており、その先輩方から地域の皆様と交流を深め、ロータリーの考え方を学びながら、私たちの施設を理解いただき使用の機会があればご利用いただける関係を構築するということを教わり入会しました。

入会前は、経営者の皆様が集っているということで、かなり緊張しどのような振る舞いを行えば良いか考えておりましたが、入会初日の例会で皆様から温かく声をかけて頂き、大先輩方から歓迎の気持ちを感じることができ、その日から私自身が佐土原ロータリークラブのファンになった感じでした。

 

ロータリーに入会して2年が過ぎましたが、まだまだわからないことばかりです。例会で先輩方が職業奉仕のお話をされますが、そのお話の中から私が考える職業奉仕とは。。。『仕事を通してお客様や従業員が笑顔になって幸せな気持ちになること』と勝手に理解しております。

私の仕事はホテル業ですので、仕事柄お客様を最大限におもてなしし、そのサービスに満足頂き、その対価を頂戴するということになりますが、単純に泊まる部屋を提供し、夕食・朝食を提供するだけであれば、お客様の満足度が低くリピーターになっていただけないと考えます。

しかし、私たちは、最高のお部屋を準備し、お部屋へ案内までの時間でホテルや宮崎の魅力を笑顔と共にお伝えし、食事も愛情を込めた美味しい物を提供する事で、お客様は笑顔になっていただき、私ども従業員も笑顔で楽しく仕事を行うことができます。結果的にお客様はファンになっていただきリピーターとして何度も足を運んでいただけます。

このような良い流れが出来ることが、「職業奉仕」に繋がることと思っております。

 

もう一つ私の経験談を紹介しますと、数年前より私たちは福島の子供たちを宮崎に呼んで宮崎の大自然や食に触れていただく活動をされている団体のお手伝いをしています。

東日本大震災以降、福島に住む一部の地域の子供たちは外で遊べないそうです。その理由は、お母さん方が子供を外で遊ばせることをさせないからです。そのように教育を受けた子供たちは外に出て遊んだり、土や植物に触ることを敬遠することが当たり前になってしまっているそうです。

実際にその子供たちを宮崎に呼んで、宮崎の「土に触れていいよ」と言っても、「本当に触っていいの?」「土に触ったら危ないんだよ!」と言って最初は抵抗するそうですが、安全ということがわかると、目をキラキラさせて土や草にまみれて笑顔で楽しくはしゃいでくれるそうです。私たちのホテルではこの方々に、最上階からの景観を楽しんでいただいたり、温泉に入って美味しい料理を召し上がっていただいています。

今回、一人のお母さんと話す機会があったのですが、お母さん曰く不自由なく生活できる‘普通の生活’がしたい。子供が不自由なく外で遊べる環境が欲しいと聞きました。

このような話を聞くと世の中には困っている方々がいて、私たちは当たり前と思っていることが、当たり前に生活できなく苦労されていることに気付かされました。

そのような方々の目線で物事を見ることでお手伝いできることもたくさんあるのではないかと考えさせられました。

 

私たちは、お客様目線でサービスをということを常々言って、行動をしていますが多くのお客様に一人ひとり対応をしていくことは大変難しいことです。しかも、自分ひとりでそのようなリクエストに対応していくことは出来ないので、まずはチームメンバー(従業員)に理解してもらい私と同じ気持ちで、目の前のお客様へ笑顔でリクエストを聞き、それに対応できれば、お客様も自然と笑顔になり、私どもを含めたホテルのファンになっていただき、結果、リピートいただくことに繋がります。

 

このホテルのファンになっていただくことで、宮崎の大自然・美味しい食べ物・人間味の魅力を全国へ全世界へ発信できる環境に繋がると思って日々対応しております。

 

これからもロータリーを通じて、多くの皆さんと交流したくさんのアドバイスをいただきながら人間磨きを実践し今後の私の財産にしていきたいと思います。

 

以上